フローレンスさんの物語
15歳で母親代わりとなった若い女性に
起きたトランスフォーメーションと家族を支える物語 (ビデオ背景はフローレンスさん宅での撮影)
アケロ・フローレンスさんは15歳のときに母親を亡くしたことで、彼女の世界は一夜にして変わりました。5人兄弟姉妹の長女として、彼女は突然家族の面倒を見なければならなくなりました――食べ物や学費、医療などの基本的な生活費さえままならない状況で。彼女は学校を辞め、弟妹を生かし、守るために、農業や日雇いの仕事に出ることを余儀なくされました。
しかし、フローレンスさんは決して諦めませんでした。彼女はイガンガ女性養鶏グループの集会に参加し、養鶏の基礎を学び始めました。そこでは養鶏グループはエル・カンターレ財団からの支援を受け地域の女性自立支援を積極的に行っておりました。彼女はそこで得た10羽のニワトリから小さなスタートを切りました。
その小さな一歩は、やがて生活の糧へと成長していきました。現在、フローレンスさんは100羽のニワトリを飼育しています。卵や鶏の販売から得られる収入は、食料や石鹸、衣類などの基本的な生活用品をまかなう日々の収入源となっています。何より、エル・カンターレ財団の奨学金に加えて、彼女自身の収入で兄弟姉妹の教育費にも貢献できるようになりました。
フローレンスさんは、今では家族の生活費を自分の力で支払えることを特に誇りに思っています。「私は今、自立しています」と彼女は静かな強さで語ります。「これが私の仕事です。」
彼女が世話をしている子どもたちの中には、妹のアウィノ・スーザンさんもいます。スーザンさんは総裁先生が大好きな女の子で、エル・カンターレ財団奨学金で現在小学校に通っています。(財団奨学金1期生で、それ以前は給食代が払えず長い間学校をお休みしていました。)妹の成長について語るフローレンスの顔には、感謝と誇りがあふれています。兄弟の一人は経済的な理由で学校を続けられず、職業訓練校に通った後、現在は自動車整備士として働いています。もう一人の弟は中学2年生です。一番下の弟には障害があり、学校には通っていませんが、フローレンスさんのもとで大切に世話されています。
彼女の夢は?「弟や妹たちが大学や専門学校に進学し、卒業後に仕事を見つけて自立できるようになることです」と彼女は語ります。彼女のビジョンは、ただ生き延びることではなく、長期的な人生の変革を見据えたものです。
困難な状況にある他の若い女性たちへ、フローレンスさんはこう語りかけます:
「困難な状況から学びを得て、それを自分の成長と明るい未来を切り開く力に変えてください。」
アケロ・フローレンスさんのこの物語は、回復力、地域支援、そして小さな始まりが持つ大きな力を証明するものです。彼女は弟妹たちの面倒を見ているだけではありません。彼らの未来を築いているのです。
インタビュアー:サラ
現在22歳のフローレンスさん、
これからますます素晴らしい人生が始まりますように!
「困難な状況から学びを得て、それを自分の成長と明るい未来を切り開く力に変えてください。」
A.フローレンス
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